出会い系のサクラの種類。サイトに潜入してみて感じたこと。
はい、モデルのラブリ似のtorihitoです。
『嗚呼、学習の日々』さんの記事を読んでこれ系のサクラの種類について思い出したので実験・実体験して感じたことを書きますよ。
僕がこれ系のサイトに登録したきっかけは、仕事仲間から「出会い系サイト構築の案件の相談が来てるんだけど」って話が来て、そういった人の交流（ここでは主に男女関係）を商売にする仕組みは面白そうだと前々から思ってたのでんじゃいい機会だし実際登録して仕組みを勉強してみようっと、くらいの気持ちで登録しました。
興味本位ってやつですね。
ちなみにその案件の話は数回打ち合わせしてグレーすぎる話が出てきたので流れたそうです（笑）※勉強し始めてから知ったんですが届出して法律的にOKのサイトとそれ以外（こちらが大半だそうな）があるそうで。
んでは、その後も潜入たり周辺を調べたりして研究してみてわかったサクラ及びその亜種の種類を大別して書いてみます。あ、念のため書いときますけどステマとかじゃありませんので。
- はじめに
- 外部サイトに誘導してくるサクラ
- サイト内でポイント（有料）を消費させようとしてくるサクラ
- 厳密には”サクラ”ではないがお小遣い儲け感覚のキャッシュバッカー
- 番外編：つ……びじんきょく、セミプロとか
- まとめ
はじめに
まず、知ってる方には何を今更な前知識として
- 事業として届出をし管轄する警察署の認可の元、合法的に運営しているサイト
- 届出をしていない違法野良サイト
があります。この両方にサクラは存在します。で、システムとしてはざっくりと
- ポイント制（メール送信50円分ポイント消費、掲示板閲覧1ポイント消費等）
- 定額制（月額数千円で追加料金無し）
- 無料（という入り口をつくって集客）
の3種類。他にも掲示板とかスマホアプリでのLineID交換とかSkype系とか海外系とかありますけど今回の記事では割愛します。
んで、届出をして合法的に運営してるサイトなら大丈夫かというとそんなことはありません。
軽く「○○（サイト名） サクラ」とかでぐぐっただけだと「悪徳サイトを調べて優良サイトを厳選して紹介します！」という体を装って実際にはほぼサクラしかいない悪徳なサイトを混ぜて紹介するサイトが検索結果上位に表示されたりします。
で、サクラの種類としては大まかに分けて
- 外部サイトに誘導してくるサクラ
- サイト内でポイント（有料）を消費させようとしてくるサクラ
- 厳密には”サクラ”ではないがお小遣い儲け感覚のキャッシュバッカー
の3タイプがいます。
※実際にサクラがほぼいない、いても即排除される、システム的にサクラ及びそのキャッシュバッカーが得をしないサイトは数サイトあります。が、具体的にサイト名あげてこのブログにサイト名で検索流入があったらなんか嫌なんで書きません。どうしても疑問点とかあって聞きたい方はtwitter（@uguisu80）でお願いします。
外部サイトに誘導してくるサクラ
男性も無料を売りにしているサイトに登録するとこのタイプのサクラが大量に押し寄せてきます。「こんなに女の子からたくさんメール来るなんて凄い！もしかして俺ってモテてる？」なんて思ってはいけません。
全部サクラです。
プロフィール検索したらかわいい女の子の写真がズラーっと！
全部架空の人物です。
「こっちのサイトをいつも使ってるんで～」とかパターンは多岐に渡りますが高額な有料サイトに誘導されます。最初はLineのIDを送ってきてそこから誘導するパターンもあります。
大体、見知らぬサイトとかから自分宛にスパムメールが届くのとセットになってます。
サクラ排除をがんばってる優良で有料なサイトにも紛れ込んでいます。最初からLineのIDを書いて「仲良くしてください！」みたいなメールが来たら奇跡とか信じずにサクラだと思ってください。そういうメール送ってくる人は大体半日もしないうちに業者判定されてBANされてます。
サイト内でポイント（有料）を消費させようとしてくるサクラ
恐らく冒頭で紹介した記事のサクラバイトくんはこれに該当します。
「ヤバイよー、何本かメール送ってあとは寝てるだけなのに時給１７００円くらいもらえるし、 税金対策か何かで金使わないといけないからって年末スタッフ全員に游玄亭おごりでさー」
出会い系迷惑メールにひっかかるとこうなる。中の人から聞いた舞台裏 - 嗚呼、学習の日々
実際こういう体系だとしたら小規模で荒稼ぎしている黒か黒に近いグレーのサイトかなーって感じです。
知人が苦学生時代にサクラバイト紹介されてやってたそうですが、そこは『届出はしているが悪質』に分類されるところで事務所に24時間スタッフ常駐交代制である意味”ちゃんとした”とこだったようです。この知人に色々と裏話を教えてもらったこともあったり。
何にしても、こちらのサクラはとにかく餌をちらつかせてメールを沢山させてなんぼです。引っかかる人は「確かにサクラはいると思うけどこの子だけは違う！」とか思ってお金を注ぎ込んでいきます。思ってというか思うようにうまく誘導されてですね。出会えないんですけどね。
悪質サイトのおおまかな判断基準として『メール1通送信に必要なポイントが高い（某老舗系サイト＝一通50円分ポイント、悪質サイト＝一通300円分ポイント以上必要）』といった感じで非常に高額です。
一通300円分としても1日10通やりとりした程度で1ヶ月9万円！
この手のサイトは大体のとこが様々なパターンについての受け答えマニュアル完備でベテラン社員になると金になりそうな登録者を見抜いてアドリブも入れつつどんどん嵌らせていきます。
人の欲望は怖いですね。
厳密には”サクラ”ではないがお小遣い儲け感覚のキャッシュバッカー
実はこれが一番厄介だと思います。一応見分ける基準みたいなものはありますが。
上記2タイプはちょっと考えてみれば引っかからないですし、そもそも悪質なサイトを利用しなければほぼいません。
キャッシュバッカーは雇われているサクラとは違って『出会い目的ではなくお小遣い稼ぎだけを目的とした一般ユーザー』のことを指します。でもサクラの亜種みたいなもんなのでこれを相手にしても出会えません。
詳細に説明しようとするともう1、2エントリーかかるのでざっくり一例をあげて説明すると『1時間以内のメール返信で5ポイント、掲示板書き込み1ポイント、動画・画像の閲覧・評価で1～15ポイント、男性との電話で20ポイント～35ポイント/分』ポイントが入ってサイトによっては貯まったポイントを現金化・電子マネー化できます。
このキャッシュバックの仕組みがあってキャッシュバック率がいいサイトにはキャッシュバックポイント稼ぎを目的にしている女性が潜んでいます。サイトによってはあからさまなキャッシュバッカーはそのうち排除されますけど、度をこさなければ黙認といったところです。
そもそもは、こういったサイトで男女比で男性だけが多くても寂れるだけなので女性ユーザーの流入も増やそうという考えの下、活発にユーザーが活動しているように見せかけるためにキャッシュバック制度が誕生したという感じです。
詳しく知りたい場合は『キャッシュバッカー 仕組み』とかで検索すれば検索上位の辺りに丁寧に解説してくれてるサイトが出てきます。
番外編：つ……びじんきょく、セミプロとか
正直これ系はあんまり把握してません。でもたまーに事件になったりしたのを見かけるので表に出てないのも考えるとそれなりの確率でありえるかな、といった印象です。
セミプロ（って呼称は僕が勝手に思いついただけ）はそのジャンルの掲示板見たら普通にたくさんいますね。組織的に動いてるとこもあるようですけど実態はわかりません。
年齢認証があるので一定のリスクはクリアされてるのかなって感じです。
まとめ
とりあえず3記事分を圧縮する感じで説明してみました。
個人的には潜入して実際に使ってみた感じ、サクラ系を避けても潜在リスクはあるし無料ポイント分でゲット系の記事の半分は嘘といった印象です。
フリーメールとかで登録できるのでこういったサイト特有の空気感や文化を知りたい人は登録してみるといいんじゃないでしょうか。結果なんかあっても自己責任ってことで。
サイトによって使っている層が違ったり機能がちょっと違ったりして、単純に日記とかつぶやきで交流したりもできますし面白いですよ。
そんなとこです。
使うなら『画面の向こうに人がいる』ってことを考えて最低限のマナーは守りましょう。当たり前に色々な人がいて使ってる目的もひとつじゃないので。
女性ユーザーの話を聞くと、サイトの性質上仕方ない面はあるにせよ下品で短絡的なメールがたくさん来てうんざりしてる人が多いです。逆を言えばそこを上手く利用してって考え方もできますね。
次回、攻略編！……とかは多分ないです！
――――「で、あんた、訳知り顔で語ってるけど結果出せたの？」
「――、――。」
